物流シェアリングサービスの「ハコベル」を運送会社経営者兼ドライバーの目線でレビューする




なんか最近のラノベみたいなタイトルになってしまいましたなぁ。

世の中はシェアリングビジネスめっちゃ流行ってますね。シェアハウス、シェアカー、シェアオフィス、シェア彼女…そんなことまでシェアするの?って感じです。

物流業界もその流れがあって、色んなシェアリングサービスが提供されています。その中でも今回はラクスル株式会社が運営するhacobell(ハコベル)というサービスについてレビューしてみたいと思います。

物流シェアリングサービスには他にもpickGoとかDAIqとか色々あるのですが、これらは軽自動車で運ぶ軽貨物を対象とした配送しかやってないのです。ハコベルは僕ら一般貨物自動車(一言で言うと緑ナンバーの車のことだよ☆)の事業者が扱う車両の案件も対象としているので、数あるサービスからハコベルに興味を持ちました。

ただ、これをレビューするには、運送業界以外の人に中身を知ってもらわないと完全にチラシの裏に書けって言われるような内容になり、俺の頭は整理できるけど読者を置き去りにしてしまうので、予備知識から始まる長編ものにしたいと思います。なんて俺って読者想いなんだ!!!←ぁ

そもそも運送会社ってどんなことしてるん?

運送会社って言っても、中身を見ると様々なんですよ。車両の種類も軽貨物から大型トラックやトレーラー、ユニック、牽引車両など、エリアも市内から全国各地、頻度も週7日からスポット便、時間も1分から24時間、手積みかリフトでパレットを積むのか、扱う貨物も競走馬から封筒一枚まで様々で、その組み合わせって無限大なんです。

上記の車種、頻度、距離、時間、付帯業務等の諸条件を考慮して、委託された荷物を指定された場所に運ぶことで設定した運賃を荷主から頂いており、それが運送会社としての売上になり、そこから諸経費を差し引いたものが運送会社の利益になります。

運送会社やるにはどうすりゃいいの?

社会情勢的に運送の仕事ってたくさんありそうやし、これワンチャンあるんじゃね?よっしゃトラック買ったろって思う人も多いかもしれませんが、運送会社って参入障壁が高いです。気が遠くなっておしっこ漏れます。

以前規制緩和とかでボコボコと運送会社が設立されたのですが、そのせいで競争が激しくなって淘汰されてゆき業界が疲弊していったので、これはまずいとばかりに、運輸免許、いわゆる緑ナンバーを取得するハードルが半端無く高くなった模様です。僕もとっても大変な思いをしました。けど家族を守るためにやってやるです!って強い気持ちを持ち続け、無事運輸免許を取得できました。

けど、軽自動車で運送の仕事するなら話は別で、軽自動車用意して役所で紙出せば1台からでもスタートできます。黒いナンバーついてる軽自動車が、国から認可受けてるそれです。緑ナンバーをつけていることはとても尊いのです。

もぐりの連中は、その許可取らずに白ナンバーで運賃貰ってます。分かりやすく言うと医師免許持たずに医療行為してるブラックジャック。絶対許せないですね。僕の趣味は白ナンバーで営業している連中を通報することです←

運送会社のつらいところ

無事運輸免許取得しても、本番はここからです。どこの業界も似たようなもんかもしれませんが、主に運送会社が困っている問題は下記の通りです。

  • 運転手不足
  • 運賃安過ぎィイイイイ!
  • 仕事が無くて車が稼働していない
  • 遠くまで荷物運んだけど、帰りは荷物積んでないので経費垂れ流し状態

どこの運送会社も困ってることは同じですね。その中でも、運賃安過ぎ問題と仕事無い問題を、荷主と運送事業車のマッチングで解決しようとしているのが、ハコベルをはじめとする物流シェアリングサービスというわけです。

今回は、そもそも運送会社って何なのかという実態を説明したので、次回はハコベルの中身について書いていこうと思います。今資料請求中で返事待ちなので詳しいレビューが書けないので。




コメントを残す