地方の運送業者にとって軽貨物便のプラットフォーム「PickGo」は使いたくなるようなサービスなのか?




ハコベルの資料を請求してるのに返事が来ないので先に「PickGo」のレビューをしてみようと思います。

結論から言うと宮木商事はこのサービスを利用することは無さそうです。

PickGoの運営会社は?

運営会社は東京都千代田区にあるCBcloud株式会社です。確か社長は俺と同い年。自身も数年配送の現場に出ていて、その中で感じる業界の不便さ、効率の悪さを嘆いてこのサービスを立ち上げたらしいです。本人のキャリアもすごいですが、役員も三井物産やKDDI出身等蒼々たる顔ぶれ。

PickGoとはどんなサービスなのか?

軽自動車で配送する軽貨物専門のプラットフォームで、法人個人問わず荷物を運んで欲しい人、運びたい人とのマッチングサービスです。Uberの軽貨物版です。

アプリ上でAという荷物を甲地点まで運んで欲しいという依頼を出せば、このサービスに登録したドライバーが応募してくれるとのこと。募集かけてからドライバーが決定するまで所要時間たったの3分弱らしい。俺がチャーター便を他社に依頼するときはそりゃもう電話かけまくって返事待ってうわぁぁぁぁぁあああああってなってるのに、このスピードはすごい。登録ドライバーも1万人以上いるみたい。単純に、社員1万人を擁する軽貨物専門の運送会社って思うと、化け物じみてます。

荷物出す側のコスパはいいのか?

見てみると、どうやら1時間あたり約2,000円で依頼できる模様。

例えば秘蔵のエ口本を10ケース運ぶのにヤマトだったら2,000円×10ケース=20,000円かかるのに対し、これだったら軽自動車一台貸切なので例えば2時間で終わるとして4,000円で済みます。16,000円のコストダウン。マジか。めっちゃいいやん。

仕事受ける側はメリットある?

手数料が10%程引かれるみたいです。なので、ドライバーの口座に入金されるのは時間あたり1,800円程。1日8時間稼働しても、その内2時間は移動時間になったりするので、実働6時間とすると、1日の売上は1,800円×6時間=10,800円。20営業日働くとすると、10,800円×20営業日=216,000円。これは売上なので、ここから車両の償却、経費や保険類を引かなければいけません。手取りだとざっくり12万円前後になると予想。

恐らく業界の平均的な(長時間労働+休日ほぼ無しの)働き方をすると、12時間×1,800円×25営業日で売上54万円。個人事業主的な感じだと、手取りで30万前後ってとこでしょうか。やり方によってはもっと利益残るかもしれませんね。

これを本業にせずとも、休みの日にちょこっとモノ運んで小遣い稼ぎにもちょうどいいかもしれません。その場合は運送用の軽自動車が必要なので、スタートする場合には気合い入れなあかんかもしれませんけどね。

対象エリアは?

軽く見てみると、関東、関西がメインのようです。確かに、大都市だと仕事も多いので細かい配送を回数重ねて稼ぐスタイルが合ってる感じです。

広島とかの地方都市でも一部ありましたけど、配達一件終わったら次の配達の集荷場所までの移動が効率悪そうですし、PickGoで仕事を出す側も受ける側も絶対数が少なそうですね。大都市以外ではPickGoから請ける仕事を事業として成り立たせるのは難しいかも?

宮木商事の事業としてアリ?

結論としてはナシです。理由は、

  • まず福井、北陸で浸透していないし移動の多い地方には不向き。
  • 1t車でやるには単価が安い
  • うちが欲しいのは例えば関東行ったら帰りに名古屋まで持ってく荷物とかそんな感じの荷物
  • わざわざ会社としてやることではない(個人でやる分にはいいとしても、組織として利益を生む感じではないので事業にはならない)

まとめ

関東や関西のちょこっとした荷物を出したい荷主と、軽貨物運送の個人事業主とは相性良さそうです。運送会社や地方民には需要無さそう。都市部に住んでる人なら、本気出せば一年目で年収400万くらいはいけそうですね。ただしその後の年収はこれだけでは伸びませんが。

以上!




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